藤原秀郷子孫の小山氏築城と伝わる祇園城
平安時代末期に藤原秀郷の子孫とされる小山政光によって築城されたと伝わります。
※城内の案内板には藤原秀郷自身が築城したとの説もあると記されていました。
下野国守護となった小山氏の居城として栄えたようですが、1380年から1382年に渡った「小山義政の乱」で、義政は鎌倉公方・足利氏満に最後は滅ぼされ、一度は小山氏は滅亡したとのこと。
氏満は小山一族の結城泰朝に新たな小山氏を再興させ、再び祇園城も小山氏の居城となるも、戦国時代に入ると後北条氏の支配を受けるようになり、1590年の小田原の役後には本多正純が玉縄城から移るも、徳川政権樹立後に宇都宮城へ転封されると祇園城も廃城になったそうです。
小山駅から最短距離で城を目指すと、シンボル的な真っ赤な橋が見えてきます。「余湖くんのホームページ」 さんに詳しい縄張り図があるので参考にさせていただきますが、この縄張り図で見ると、4郭と5、6郭の間に架かる橋のようですね。
城山公園の南側に「城山公園」の石碑と、案内板が用意されていますが、ここが主郭にあたると現地にも解説がされていました。
個人的には「馬出し(先の縄張り図では3郭)」の堀が見どころがありました。また先の赤い橋の架かる堀跡は、通路になっていますが、ここも随分と深い堀になっていることがわかります。
現在の遺構は多分に後北条氏による改修も入っているのでしょうが、ここは見どころ豊富な城跡。
近くにも小山氏関連の城跡が集中しているエリアでもあるので、じっくりと時間をかけて散策されることをオススメします。時間の関係で、鷲城など見逃した城跡が多いですし再訪問したい街です。
近隣の城跡検索は、仲良くさせていただいている「栃木の城+α」 さんが栃木県の城跡情報が豊富なので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
近くのオススメすぽっと
小山駅から祇園城を目指すと小山市役所があり、その敷地内には「小山評定」の跡を示す石碑があります。ここが、有名な関ヶ原直前に、徳川家康が福島正則ら、豊臣秀吉に縁の深い武将を前に自らとともに西軍の石田光成を討つか、それとも西軍につくかの一大会議を行った場所とされます。
所在地
栃木県小山市城山町1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円