日本の城巡り「MARO参上」

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多聞山城(奈良県)

安土城のモデルともされる梟雄松永久秀の居城跡

 

近鉄奈良駅から北側に道沿いに1.5キロほど離れた場所にある若草中学校が城跡です。

戦国時代の梟雄として、織田信長を2度ほど裏切った男としても有名な松永久秀の居城跡です。当時は豪華な建築物が並んでいたそうで、ルイス・フロイスによりヨーロッパにも、この城の天守風建築物の様子が伝えられたほどだと言われます。

近世城郭の天守閣の始まりは安土城とする説もあるようですが、この多聞山城こそ先駆的存在だったとする説もあり、「多聞櫓」と呼ばれる建築物はこの城が始まりとされています。

1573(天正元)年に織田信長に属していた久秀は、足利義昭と組み信長に反旗を翻すも城を明け渡すことで許され、自身は信貴山城へ撤退。その後は明智光秀や柴田勝家などが入城した後、筒井順慶を大和守護に信長が任じますが、順慶は信長方の意向で城を破壊し、石垣などは筒井城や郡山城へ転用されたと伝わります。

久秀自身は1577(天正5)年に再び信長に挑みますが敗れ、信貴山城で自害。その際に信長も欲しがっていたと言われる茶釜「平蜘蛛釜」と一緒に爆死したなどという有名なエピソードもできました。

さて、現在の城跡ですが、先に触れたように中学校の敷地となっており石碑も敷地内に置かれています。道案内も用意され、門も開けられていたので、写真だけお邪魔させて頂きましたが・・・
城跡が学校敷地に変わるケースは珍しくないもの、どこも訪問はしずらいものです。

肝心の遺構などはありませんが、この城付近は歩くと高台になっていることも分かり、いかにも戦国の山城(平山城という扱い)が置かれそうな場所ではあります。

奈良の大仏殿にも近く、芝生に覆われた若草山を見下ろすような城は、松永久秀という一時、戦国の世の中で天下に対し力を誇示した人物ならではの城。ぜひとも当時の壮麗な姿を見てみたいものですが・・・

近くのオススメすぽっと

近鉄奈良駅すぐの商店街の中にあるオムライスの「おしゃべりな亀」さんは、近辺では老舗のオムライス屋さん。オーソドックスなデミグラスソースのオムライスを頂きましたが、タマゴもトロッとして美味しい上に650円とリーズナブル(具によって値段は変わります!)。奈良観光の際のオススメ店の一つです。
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言わずと知れた古都奈良。奈良公園には鹿が遊んでいたり、世界遺産があったり。とにかく見所十分な観光都市。シンボルの一つ奈良の大仏も多聞山城の近くになります。

所在地

奈良県奈良市多聞町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~近鉄奈良駅(急行停車駅) 料金 片道610円 所要時間 約45分ほど
【入館料】0円

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