日本3大山城に数えられる吉野の巨大近代城郭
数多くの歴史遺産を抱える奈良県ですが、日本100名城に選定されているのは、ここ高取城一つとなっています。
公共交通機関で訪問する場合は、近鉄吉野線の壺阪山駅が最寄になりますが、徒歩で訪問する場合片道5キロ強。実際歩きで訪問しましたが、数は多くなくともバスや、また途中までタクシーで訪問することも可能です。
徒歩で訪問すると城下町はすぐ近く。ここはキレイに整備されており、数は多くありませんが飲食店、また公共のトイレ施設も揃っています。夢創館という無料観光案内所では、10円で縄張図も販売していますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
夢創館をすぎると、移築門や、かつての武家屋敷の門などが一部残る道をひたすら歩いていきます。山への入り口に、上子島沢砂防公園という整備された場所がありますので、トイレ休憩をオススメします。高取城は日本100名城ですが、城内には工事現場にあるような仮設トイレが広大な山中の一箇所にあるのみです。
山中に入るとスグに色々な箇所に城の遺構を確かめることができ、冒頭で触れたとおり、タクシーなどで本丸近くまで行くことはできますが、これは山の麓から徒歩で訪問したくなる光景です。
ただひたすら標高にして583メートル。比高390メートルの山道を登っていきますが、著名な猿石まで辿りつくと、二の門と、山城に珍しい水堀は目前。
国見櫓跡まで行けば、吉野の山々を見下ろせますが、本当に素晴らしい眺め。またここまでくれば、本丸は目前です。特に二の門以降は、山中に圧倒的な石垣を見て歩くことができ、ここまでの登山の疲れを癒してくれます。
さて、高取城ですが、歴史背景を日本城郭大系を参考に紹介します。
築城時期は古く南北朝の時代まで遡りますが、近代城郭としての始まりは、天正8(1580)年に織田信長による一国破城令で廃城になるも、2年後には筒井順慶によって復興。その後豊臣秀長、「賤ヶ岳七本槍」の一人・脇坂安治などを経由し、寛永17(1640)年に植村家政が入城すると、植村氏が高取藩藩主として幕末まで続きました。
日本100名城と言っても、歩きにくい場所や、また夏季はマムシやスズメバチの危険もあるとのことなので、足元はトレッキングシューズなど相応しい物を履いて訪問をしてください。
ただ見所満載の山城で、ここは管理人は、まだそんなに多くの城を見ていませんが、過去に訪問した城と比較しても満足度が相当高い城で、超のつくオススメスポットです。
近くのオススメすぽっと
高取城に向かう途中にある城下町内のギャラリー輝の1階にあるウドンがメインの食堂「ひとやすみ」さん。なんと近くにあるビール缶で作ったギネス記録を持つ高取城の天守は、こちらのご主人様が企画されたそうです。他にもお城目当てに来ていることを知った女将さんと、とても楽しい時間がすごせました。せひ城攻めのあとの休憩に。
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同じ城下町内にある観光案内所。こちらは10円で高取城の縄張図も購入できるので、高取城に行く前にぜひ立ち寄っておきたいスポットです。
公式サイトはこちら
所在地
奈良県高市郡高取町高取
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~橿原神宮前駅(急行停車駅・乗換え ※橿原神宮前行きは直通 ※奈良行きの場合、大和西大寺駅で乗換え)~壺阪山駅 料金 片道940円 所要時間 約1時間25分ほど
【入館料】0円