日本一の高さの石垣と現存天守の残る城
JR丸亀駅から市街地に向かった場所にあるのが、日本100名城の一つで、全国に12箇所あるとされる現存天守の残る丸亀城です。
まずは丸亀城の歴史ですが、慶長2(1597)年(朝鮮出兵のあった年)に、生駒親正(ちかまさ)が築城。その後、山崎氏、京極氏へと受け継がれていったと、日本城郭大系で説明されています。
当時は高松城が生駒氏の本拠で、丸亀城は支城という役目でしたが、寛永18(1641)年に肥後から山崎家治が移り、丸亀藩ができるとその中心としての役割を担っていきます。
山崎氏は元は近江の六角氏に仕えた武将で以後、信長、秀吉、家康と戦国3傑それぞれに仕え、戦国の世を生き抜いた武将とのことです。
丸亀城を今あるような姿に改築を始めたのもこの家治だそうで、山崎氏に跡がいなくなると改易処分となり、代わって万治元(1658)年に播磨から京極高和(たかかず)が入り、丸亀城も京極氏の代に完成。以後、明治維新まで讃岐京極氏の本拠として存続しました。
丸亀城は現存天守の残る城として、平常時の平日に訪問しましたが観光客の方もちらほら見える城。やはり天守へ向かって一直線に案内されるガイドさんも見かけましたが、この城の見所は天守だけでなく日本一とも言われる高い石垣。
扇の勾配とも比喩される反り返った石垣。加藤清正の築城法を彷彿とさせる見事な反りを確認できます。
また大手から順に見ていくだけでなく、二の丸井戸から天守の「裏側」に回り込み、順に見ていくとスケールの大きな石垣をもっと堪能することが出来ると思います。
天守自体は非常に小ぶりな建築物。天下に覇を唱えることが目的でなく、瀬戸内海もしっかり見渡せることから本来の見張り台としての役目に徹した天守(正式には御三階櫓)だと思います。
城内は勾配も厳しく体力も使いますが、じっくりと時間をかけて隅々まで散策されることをオススメします。また写真を撮るポイントとしては大手付近の堀付近からなど、少し距離を置いた位置から天守を含め、壮大な石垣とセットで納められるのが見応えがあると思います。
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JR丸亀駅から丸亀城へ向かう途中の商店街にあるうどん屋さん。やはり香川県と言えば讃岐うどんということで、立ち寄りましたが本場の相場は分かりませんが、地方から来た身としては本当に天ぷら乗って、豪勢でかつリーズナブル!出汁の味も本当においしく、丸亀城見学の際に重宝したいお店です。
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所在地
香川県丸亀市一番丁
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR在来線】JR予讃線 高松駅~丸亀駅 料金 片道540円 所要時間 約40分ほど
【入館料】天守閣 大人 200円、小人(小・中学生)100円