楠木正成最期の場所にして、永眠する神戸の神社

JR神戸駅、地下鉄大倉山駅どちらからでも徒歩で訪問できる場所。南北朝の時代、建武中興に貢献した15の南朝側の皇族・武将などを祀った、建武中興十五社の一つに指定されています。（他、後醍醐天皇を祀った奈良県の吉野神宮など）。

湊川神社の場所は、かつて足利尊氏と、後醍醐天皇側の新田義貞・楠木正成軍が激突した「湊川の戦い（1336年）」で、敗れた楠木正成が最期を迎えた場所とされ、境内には正成の墓所が残ります。

神社の歴史は比較的新しく1872年（明治5年）の建立。正成の墓所自体は、徳川幕府時代、水戸黄門として有名な徳川光圀により整備されたそうです。その後、水戸学者たちにより勤皇家として神格化されていきますが、この湊川神社の北側に位置する大倉山公園は楠木正成が築城したとされる阪本城だったと伝わりますので、湊川の戦いを偲ぶ場所として合わせて訪問してみたい場所です。

神社周辺は神戸市内中心部にも近く、ゴールデンウィークで賑やかな時期に訪問しましたが、とても静かな場所で歴史散策を楽しめました。