一国一城下でも存続した加賀藩金沢城の支城
JR小松駅の西北、直線距離で1キロ強の位置にある県立小松高校のグラウンド付近が小松城の本丸で現在は天守台の石垣が残っています。
その歴史ですが、日本城郭大系によると小松城が初めて史料に名前が登場したのは「宗滴雑談」で、永禄7(1564)年に越前の朝倉義景が一揆軍が拠った小松城を攻撃したと登場することとされます。
天正7(1579)年には本願寺派の武将、若林長門守が織田信長の命を請けた柴田勝家によって落城。村上頼勝が新しい小松城主になったとあります。
その後、豊臣秀吉の時代になると、慶長3(1598)年、頼勝は越後へ移封され、代わって丹羽長重が新城主に。しかし時代は新たな激動の時。秀吉亡き後、慶長5(1600)年、徳川方の金沢城主、前田利長と浅井畷(あさいなわて)で激突。北陸における関ヶ原の前哨戦となり、戦後、小松城の能美郡は前田氏の所領となり、以降前田氏が一国一城の時代でも、特例で小松城が認められ明治維新まで存続したとのことです。
前田氏3代目の利常も寛永16(1639)年に、隠居城として小松城に移住したとあります。
小松城の現在ですが、先の小松高校校舎があるあたりが二の丸。そこと隣接する芦城公園が三の丸。公園内には三の丸の石碑も設置されています。管理人は訪問できていませんが、比較的近くの来生寺には唯一の現存建築物として長屋門が残されているそうです。
また、2017年1月現在では天守台には上がれないようになっていました。
管理人は青春18きっぷを利用し、京都から金沢城に訪問し、その帰り道で小松城に。小松市には帰りの電車の都合上、1時間ほどしか滞在できないことから駆け足でシンボル的な天守台へ。しっかりと城域を散策できたわけでありませんので、見落としたポイントも多いとは思っています。
その代表的な現存建築物の長屋門、天守台、三の丸の芦城公園を見て回っても、1時間ほどで回れそうな規模でもあるので、北陸地方も当サイトではあまり紹介できていないので、機会を作って再訪問をしてみたいと思います。
近くのオススメすぽっと
全国チェーンの「カレーの市民アルバ」は小松市が本店。実はこの駅店を近くの本店と間違え訪問(苦笑)それも事前調べも何もなく、たまたま駅で小腹が空いたので寄ってみました。やはり本場はルーにコクがあっていつも大阪等で食べる味とは違うように感じました♪
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所在地
石川県小松市丸の内町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線かがやき】東京駅~金沢駅料金 片道14,120円 所要時間 約2時間30分ほど
【JR在来線】北陸本線 金沢駅~小松駅料金 片道500円 所要時間 約30分ほど
【入館料】0円