足利尊氏ゆかりの要塞化された寺院
実はこのお寺を訪問したのは、近くの「分倍河原古戦場碑」の写真を撮りにいった「ついで」で、足利尊氏ゆかりという程度の事前勉強しかしておらず、このサイトの趣旨的には「城」もしくはそれにまつわるスポットを紹介している為そぐわないと思い、写真も長い間、眠らせたままでした・・。
京王線、JR南武線の分倍河原駅からほど近い位置に存在するこのお寺は、先に触れたように、室町幕府初代将軍の足利尊氏が開基とされています。名前も尊氏の旧名「高氏」から「高安寺」と名づけられたほど足利政権や鎌倉公方の足利家と密接な関係性を持ち、実質的には軍事的な拠点としての性格も強かったようです。
要塞としての側面をもったこの寺院は、その性格上度々の戦火に巻き込まれていき徐々に退廃したそうです。
現在の高安寺には城砦としての遺構はありませんが、駅からも高台に位置しますし、当時の要塞ぶりをかすかに望むことができるかもしれません。
ただなにより、この寺院の本堂は江戸時代初期に火災で焼失したそうですが、1803年に再建された歴史を持つ建造物であり、また立派な山門がそびえますが、この山門も明治初期1872年に建てられた歴史ある建造物です。
現在は敷地などもそんなに広大という訳でもなく、初めて訪問した際は墓地から入り込む形になり、一瞬ドキッとした記憶があります。実はそのときの動揺で見落としてしまったのが、この高安寺が建つ以前にあった寺院に源義経も訪れたことがあるようで、武蔵坊弁慶が硯を洗ったとされる井戸もあります。
この高安寺のある府中市は、大化の改新の後、武蔵国国府として古くから栄えた街で、近くにはJRAの東京競馬場などもあります。京王線府中駅までも十分歩ける距離ですし、近辺では有名な観光スポットの大国魂神社へ、高安寺から向かうと、途中に江戸時代の公共掲示板的な存在の高札場なども見ることができますよ。

近くのオススメすぽっと
京王線府中駅から徒歩数分のところにある「武蔵野うどん」さん。多摩エリアに伝わる郷土料理の一つです。コシの強い麺で、多少黒い感じのする麺でした。お店の方も良い感じですし、府中へ行かれる機会あれば一度足を運んでみてください!
靖国神社や明治神宮などと並び「東京五社」の一つに数えられる「大国魂神社」。府中駅から徒歩5分ほどです。かつては源頼朝が妻政子の安産祈願にも訪れたそうです。この大国魂神社と府中駅の間には八幡太郎源義家の銅像もあります。
所在地
東京都府中市片町2-4-1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円




