日本の城巡り「MARO参上」

ホーム > 関西以西の城 > 京都府の城一覧 > 伏見城(京都府)

伏見城(京都府)

天下人が暮らした洛南に残る栄華の面影

 

管理人にとって最も思い入れのある城です。ここは地元中の地元で、模擬天守ではありますが、小学校の写生大会。また経営不振で遊園地は閉鎖されましたが、かつて同敷地内にあったキャッスルランド(遊園地)など様々な思い出がつまった場所です。

2012年8月、新たな写真などを加えましたので3たびページのリニューアルを行いました。

伏見城の歴史を簡単におさらいすると、初期の指月山時代と、その指月山伏見城が地震のために倒壊。あらたに再建された木幡山時代の2期にわけるそうです。

豊臣秀吉が、隠居用の館として建築したのがはじまり。先の木幡山の城が完成したも束の間、秀吉はこの伏見城で永眠についたそうです。

秀吉の死去後、東軍・西軍に分かれ関ヶ原の戦いにつながっていきますが、その際、伏見城も石田光成が中心の西軍が、わずかの軍勢で伏見を守った徳川方の鳥居元忠を攻め、壮絶な戦いとなり建物も多くが損失しました。

関ヶ原で徳川家康側が勝利すると、この伏見城も家康の手によって再建されることになり、1603年に伏見城で征夷大将軍の宣下を受け、政務を取り、徳川幕府成立後も江戸よりも、伏見の方が在城期間が長いというデータもあるそうで、初期は「伏見幕府」と呼ぶ説もあるほど秀吉、家康両天下人にとって重要な城として存在しましたが、京都には二条城もあるため一国一城令との整合性から廃城となってりました。

この近辺のことを今では「桃山」と呼びますが、それは廃城後、かつての城山が開墾され桃の木が植えられたことに由来するそうです。

かつての本丸跡などは明治天皇陵となっているため、一般の立ち入りは禁止され見ることはできませんが、建造物などは各地に移築され残っているものも少なくありません。

近くの大手筋商店街へ向かう途中にある御香宮神社の門は、伏見城の大手門と伝わり、境内には伏見城の石垣で使用された石も置かれています。同じ京都市の豊国神社の唐門なども、伏見城からの移築建造物と伝わります。

ほか、北側の北堀公園の池は、管理人が小学生の頃は整備もされていない貯水池だったと記憶していますが、これが伏見城の水堀の跡とされています。
また、模擬天守から明治天皇陵へ向かう参道の途中に「治部池」と呼ばれる池があり、ここは石田光成の邸宅の跡などと言われています。(池は参拝道から見えますが、立ち入りは禁止されています。)

また京都市立桃山東小学校に、石垣が復元移築されていますが、明治天皇陵から向かう途中に、御舟入址などの解説板が用意されていますので、模擬天守だけでなく、当時の城域を幅広く散策されるのがオススメです。

近くのオススメすぽっと

伏見城の最寄駅のひとつ、近鉄桃山御陵前、京阪伏見桃山両駅の近くにあるラーメン「大黒ラーメン」さん。昔からある食堂風の店舗。スープは豚骨しょうゆ系の、京都に多いタイプのラーメン。昔から変わらない味に加えて、一度食べると次回から使える100円割引券が頂けるので、並470円が370円で楽しめる、コスパも抜群のラーメン屋さんです。
食べログの紹介ページはこちら

大手筋商店街の坂を下った場所に近い「鳥せい本店」さんは鳥料理を昼も夜も楽しめる老舗料理屋さん。ですが、気軽に入れる雰囲気のお店で、ランチはリーズナブルに鳥料理を楽しめます。
食べログの紹介ページはこちら

所在地

京都府京都市伏見区桃山町大蔵45

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,910円 所要時間 約2時間10分ほど
【近鉄】京都駅~桃山御陵前駅(急行停車駅) 料金 片道260円 所要時間 約10分ほど
【入館料】0円

写真ギャラリー